セサミンの肝臓への働きかけとは?

ネットでよくセサミンは肝臓にきく!という話があります。はたしてこの話は本当なのでしょうか?

今回はセサミンの肝臓への働きかけについて詳しくお話したいと思います。

セサミンの肝臓への働きかけ

セサミンは肝臓で次のような働きをします。

肝臓の機能を高める

セサミンには肝臓の機能を高める次の2つの働きがあります。

肝臓の機能全体を高める

セサミンには肝臓の機能全体を高める働きがあります。まず、肝臓と活性酸素の関係からみていきましょう。

肝臓と活性酸素
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肝臓は私達の体内で(1)代謝(2)解毒(3)胆汁の合成・分泌等の重要な働きをしています。これらの働きを果たすために肝臓では実に500種類以上にも及ぶ化学反応がおこなわれています。これが肝臓が「生体内の化学工場」と呼ばれるゆえんです。

このような肝臓では活性酸素が発生しやすく、私達の体内で発生する活性酸素の約80%は肝臓で発生します。肝臓は、臓器の中でも最も活性酸素の害を受けやすく、活性酸素によって機能が低下しやすい臓器なのです。

活性酸素とは?
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ここに登場した活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素が細胞のエネルギー生産等に伴って約2%程度の割合で活性酸素に変わります。

こうして普通の酸素から変わった活性酸素は、普通の酸素に比べると電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、免疫系では私達の体内に侵入した細菌やウイルスと戦う強力な武器になります。しかし、その反面で、私達自身の体をも酸化させてサビつかせ、私達の体にさまざまな害を与えます。

例えば、細胞のDNAを酸化させて破壊しがんの原因になったり、血液中の脂質を酸化させて、動脈硬化の原因になったりします。

セサミンの抗酸化力
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この活性酸素に対抗する力が抗酸化力です。

セサミンには、ポリフェノールの一種として、優れた抗酸化力があります。

ところで、このセサミンの抗酸化力には面白い特徴があります。

セサミンは胃や腸で消化されず、そのまま腸から吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって抗酸化力を発揮するようになります。つまり、セサミンは、肝臓までその抗酸化パワーを温存し、肝臓で初めてその抗酸化パワーを爆発させるのです。

それゆえ、セサミンは特に肝臓で次のような優れた抗酸化力を発揮します。

・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・欠けた電子を補って、電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する

こうして肝臓で真価を発揮するセサミンは、優れた抗酸化力によって、活性酸素の害から強力に肝臓を保護して、肝臓の機能全体を高めます。

肝臓の解毒機能を高める

セサミンには肝臓の解毒機能を高める次のような働きがあります。以下、解毒機能全体とアルコールの分解にわけてお話します。

肝臓の解毒機能全体を高める
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肝臓が果たしている重要な機能の1つに解毒機能があります。解毒機能とは、老廃物や有害物質を無害化し、水に溶けやすい形にして私達の体外に排出する働きをいいます。セサミンは次の2つの働きで肝臓の解毒機能を高めます。

・肝臓の機能全体を高める
・遺伝子的レベルで作用して、肝臓で解毒に関わる酵素、シトクロムP450、グルタチオンS-転移酵素の量を増やす。

こうして、セサミンは肝臓の解毒機能全体を高めます。

アルコールの分解を促進する
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私達が摂取したアルコールは肝臓で次のようにして分解されます。

まず、私達が摂取したアルコールはアルコール脱水素酵素の働きでアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドは有毒で悪酔いや二日酔いの原因になります。

次に、このアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素の働きで無害な酢酸に分解されます。この酢酸は最終的に水と二酸化炭素になって私達の体から出ていきます。

セサミンは、遺伝子レベルで働きかけて、このアセトアルデヒド脱水素酵素の量を3~4倍にして、肝臓におけるアルコールの分解を促進します。

肝臓における脂質の代謝を正常化する

セサミンは肝臓における脂質の代謝を正常化して次の2つの働きをします。

内臓脂肪型肥満を予防する

まず、内臓脂肪型肥満と動脈硬化の関係からみていくことにします。

内臓脂肪型肥満と動脈硬化
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脂肪細胞はさまざまな物質を分泌していますが、その1つにアディポサイトカインがあります。

しかし、一口にアディポサイトカインと言っても、実は2種類あります。動脈硬化を抑制する善玉アディポサイトカインと動脈硬化を促進する悪玉アディポサイトカインです。通常、この2つのアディポサイトカインは脂肪細胞からバランスを取って分泌されています。

ところが、内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪細胞の機能に狂いが生じます。すると、悪玉アディポサイトカインの分泌が増え、逆に、善玉アディポサイトカインの分泌は減って、このバランスが崩れます。

こうして、内臓脂肪が過剰に蓄積して、内臓脂肪型肥満になると、動脈硬化が促進されます。

セサミンの内臓脂肪型肥満を予防する働き
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これに対してセサミンは、遺伝子レベルで関連する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進し、また、脂肪酸の合成を抑制して、中性脂肪の量を減らします。

こうしてセサミンは、内臓脂肪の過剰な蓄積を防ぎ、内臓脂肪型肥満を予防します。

血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす

中性脂肪・LDLコレステロール(以下、悪玉コレステロール)等の血液中の脂質が過剰に増えすぎると、血液がドロドロになって、動脈硬化を促進します。

これに対してセサミンは、遺伝子レベルで関係する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進し、また、脂肪酸の合成を抑制して、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らします。

また、セサミンには特に悪玉コレステロールを減らす次のような働きもあります。

・肝臓におけるコレステロールの合成に関わる酵素、HMG-CoA還元酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑える
・生体内におけるコレステロールの輸送に関わるタンパク質ABCG5/ABCG8の量を増やして、胆汁へのコレステロールの排出を促進する
・腸におけるコレステロールの吸収を抑える

こうして、セサミンは、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防します。

まとめ

では、最後に今回の話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。セサミンは肝臓に働きかけて次のような働きをします。

・肝臓の機能を高める
 ・肝臓の機能全体を高める
 ・肝臓の解毒機能を高める
・肝臓における脂質の代謝を正常化する
 ・内臓脂肪型肥満を予防する
 ・中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす

最近、お酒の飲みすぎ等で何か肝臓が疲れているなとお感じの方は、是非、このようなセサミンのパワーを上手に活用していただけたらと思います。

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