セサミンで疲労を回復する!
ネットでよくセサミンには疲労回復効果があるといわれます。これは本当の話なのでしょうか?
今回はセサミンの疲労回復効果について詳しくお話したいと思います。
疲労の原因
まず、疲労の原因について簡単に説明します。
私達が仕事、運動、家事、育児等何かしらの活動をおこなうと、脳の自律神経が活発に活動します。すると、これに伴って、自律神経を司る脳の視床下部を中心に、脳に大量の活性酸素が発生します。
この大量に発生した活性酸素によって、自律神経の神経細胞が酸化されダメージを受けるのが疲労の原因です。いわゆる「疲れ」は、実は「脳の疲れ」だったというわけです。
疲労の原因、活性酸素とは?
このように疲労と活性酸素は深く関係しています。
活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り入れた普通の酸素です。この普通の酸素が細胞のエネルギー生産等に伴って約2%程度の割合で活性酸素に変化します。
ところが、この普通の酸素から変化した活性酸素は、普通の酸素に比べると、電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、免疫系では、この強い酸化力によって、体内に侵入してきたウイルスや細菌を殺し、私達の体を病気から守ってくれます。しかし、その反面で、私達自身の体をも酸化させてサビつかせ、私達の体にさまざまな害を与えます。
例えば、細胞のDNAを酸化させて破壊し、老化の原因になったり、血液中の脂質を酸化させて、動脈硬化の原因になったりします。
セサミンの抗酸化力
この活性酸素に対抗する力が抗酸化力です。
セサミンは、小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・欠けた電子を与えて、電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する
こうして、セサミンは、優れた抗酸化力によって、活性酸素の害から自律神経の神経細胞を保護して、疲労を回復します。
セサミンの疲労回復効果を実証した実験
このようなセサミンの疲労回復効果は実験的にも確認されています。
慢性的な疲労感を感じている健康な人、324人を2つのグループに分け、それぞれ、A、Bの2種類のカプセル(表1参照)を8週間に渡って毎日飲んでもらいました。そして、その後アンケート調査をしたところ、Aのカプセルを飲んでもらったグループは、Bのカプセルを飲んでもらったグループに比べて、慢性的な疲労感、睡眠、集中力等が有意に改善していることが確認されました。
表1:各カプセルの内容
Aのカプセル | セサミン 10mg ビタミンE 55mg トコトリエノール 2mg |
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Bのカプセル | 比較のために何も含まない |
まとめ
では、最後に今回のお話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。
・セサミンには優れた疲労回復効果があり、実験的にも確認されている
最近、何か疲れが抜けないなとお感じの方は、このようなセサミンの優れた疲労回復効果を上手に活用してみられてはいかがでしょうか?