アセトアルデヒドへのセサミンの働きかけとは?
お酒を飲みすぎると、悪酔いしたり、二日酔いになったりします。これは肝臓においてアルコールが分解される過程で生じるアセトアルデヒドという物質に原因があります。しかし、セサミンには肝臓におけるこのアセトアルデヒドの分解を促進する働きがあることをご存知でしたでしょうか?
今回はセサミンの肝臓におけるアセトアルデヒドの分解を促進して悪酔いや二日酔いを予防する働きについて詳しくお話したいと思います。
アルコールの分解
私達が飲酒すると、アルコールは肝臓において次の2つの段階を経て分解されます。
第1の段階
私達が摂ったアルコールはアルコール脱水素酵素の働きによってアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドは有毒で、冒頭で述べたように悪酔いや二日酔いの原因になります。
第2の段階
このアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素の働きによって無害な酢酸に分解されます。この酢酸はやがて水と二酸化炭素になって私達の体から出ていきます。
セサミンのアセトアルデヒドへの働きかけ
セサミンがアセトアルデヒドに働きかけるのはこのうちの第2の段階です。
セサミンには、遺伝子的に働きかけて、アセトアルデヒド脱水素酵素の量を3~4倍に増やす働きがあるのです。
このような働きによって、セサミンは、肝臓におけるアセトアルデヒドの分解を促進して、悪酔いや二日酔いを予防します。
セサミンの悪酔いや二日酔いを予防する働きを確認した実験
このようなセサミンの悪酔いや二日酔いを予防する働きは、実験的にも確認されています。
お酒の弱い男性にA、Bの2種類のチョコレートを毎日7日間摂ってもらった後、お酒を飲んでもらい、検査をおこないました。すると、Aのチョコレートを摂ってもらったグループは、Bのチョコレートを摂ってもらったグループに比べて、有意にアルコールの分解が促進されていることが確認されました。
表1:各チョコレートの内容
Aのチョコレート | セサミン100mgを含む |
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Bのチョコレート | 比較用に何も含まない |