セサミンとビタミンCのW効果で老化や生活習慣病を予防する!
ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分セサミンには、老化や生活習慣病を予防する優れた働きがあります。また、同じくビタミンCにも老化や生活習慣病を予防する優れた働きがあります。
今回はこのセサミンとビタミンCのW効果で老化や生活習慣病を予防する働きについて、詳しくお話したいと思います。
ビタミンCとは?
まず、ビタミンCについて簡単に説明します。
ビタミンCとは?
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大航海時代、長期間新鮮な果実や野菜が摂れない船員達は、よく壊血病に悩まされました。壊血病になると、倦怠感や皮膚、粘膜、歯茎からの出血等の症状が現れますが、悪化すると死に至る場合もあります。やがて、壊血病の予防にはレモン、オレンジ等の柑橘類がよいことが経験的に解り、長期間航海する船には壊血病の対策としてレモン、オレンジ等の柑橘類が積み込まれるようになりました。
その後20世紀に入り、オレンジ果汁からビタミンCが発見され、壊血病の原因はビタミンCの不足にあることが解りました。
このようなビタミンCは、現代ではアンチエイジングの切り札、ビタミンエース(A、C、E)の1つとして注目されています。
ビタミンCの健康効果
このようなビタミンCには次のような優れた健康効果があります。
・老化を予防する
・動脈硬化を予防する
・免疫力を高める
・美肌をつくる
・白内障を予防する
・貧血を予防する
・ストレスを緩和する
このようなビタミンCは、セサミンと一緒に摂ると、W効果でさらに効果的に老化や生活習慣病を予防します。
セサミンとビタミンCのW効果で老化を予防する働き
セサミンとビタミンCは一緒に摂ると、W効果で老化を予防します。以下、詳しくお話します。
老化とは?
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まず、老化について簡単に説明します。
私達の細胞は、活性酸素等によってDNAが修復できない程に傷つけられると、がん化を防ぐために、それ以降細胞分裂を停止します。こうして細胞分裂を停止した細胞を老化細胞といいます。
ところが、この老化細胞は、DNAが酷く傷つけられているために、通常の細胞と比べると、機能が低下しています。それゆえ、老化細胞が増えていくと、私達の体の機能が全体的に衰えてしまいます。これがいわゆる老化です。
老化の原因、活性酸素とは?
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このように老化と活性酸素は深く関係しています。
活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素が約2%程度の割合で細胞のエネルギー生産等に伴って活性酸素に変わります。
ところが、こうして普通の酸素から変わった活性酸素は、普通の酸素と比べると、電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、免疫系では私達の体内に侵入してきた細菌やウイルスに対抗する強力な武器になります。しかしその反面で、増えすぎると私達自身の体をも酸化させてサビつかせ、私達の体にさまざまな害を与えます。
例えば、血液中の脂質を酸化させて動脈硬化の原因になったり、肝細胞を酸化させてダメージを与え、肝臓の機能を低下させたりします。
セサミンの抗酸化力
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この活性酸素と戦う力が抗酸化力です。
セサミンは小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・不足した電子を与えて、電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する
ビタミンCの抗酸化力
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このような優れた抗酸化力はビタミンCにもあります。
そして、ビタミンCの抗酸化力には、セサミンにはみられない次のような特徴があります。
・セサミンは脂溶性であり、体内の細胞膜等の油層で真価を発揮するのに対して、ビタミンCは水溶性であり体内の血液等の水層で真価を発揮する
・酸化され抗酸化力を失ったビタミンEを再生・復活するこのように、ビタミンCはセサミンとは抗酸化力の真価を発揮する場所が異なります。したがってこの2つは、相補って、広く私達の体内で発生する活性酸素と戦ってくれます。
また、ビタミンCには、脂溶性で体内の油層で真価を発揮するビタミンEを再生・復活させる力があります。ビタミンEとセサミンは同時に存在すると、互いに効果を高め合うことが確認されています。ビタミンCは、ビタミンEの再生・復活を通じて、セサミンの働きを高めてくれます。
こうして、セサミンとビタミンCは一緒に摂ると、その優れた抗酸化力のW効果で、細胞のDNAを活性酸素の害から保護して、老化を予防します。
セサミンとビタミンCのW効果で生活習慣病を予防する働き
動脈硬化が進行すると、さまざまな生活習慣病のリスクが高まります。セサミンとビタミンCは一緒に摂ると、W効果で動脈硬化を予防します。以下、詳しくお話します。
動脈硬化とは?
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まず、動脈硬化について簡単に説明します。
血液中に中性脂肪やLDLコレステロール(以下、悪玉コレステロール)等の脂質が増えすぎると、活性酸素によって酸化され過酸化脂質ができます。この過酸化脂質は有毒で、血管の内側を覆っている血管内皮細胞を傷つけます。すると、血液の成分が血管壁の内部に浸み込んでこないようにしている、血管内皮細胞のバリア機能が衰えて、血液中の悪玉コレステロールが血管壁の内部に浸み込んでくるようになります。
そして、この血管壁の内部に浸み込んできた悪玉コレステロールが、今度は血管壁の内部で活性酸素によって酸化されます。この酸化された悪玉コレステロールは有毒で、"体内の掃除屋"白血球によって処理されます。ところが、この酸化された悪玉コレステロールが多すぎると、白血球は処理しきれずに膨れ上がって死んでしまいます。こうして、血管壁の内部に酸化された悪玉コレステロールや、それを食らい込んだ白血球の死骸が膿のようにしてたまり、血管が狭く硬くなっていきます。
これが動脈硬化です。
セサミンとビタミンCのW効果で動脈硬化を予防する働き
このように動脈硬化と活性酸素は深く関係しています。
これに対して、セサミンとビタミンCは、次のような優れた抗酸化力のW効果で、動脈硬化を予防します。
・血液中の脂質が活性酸素によって酸化され、過酸化脂質ができるのを防ぐ
・血管壁の内部に浸み込んできた悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化されるのを防ぐ
こうして、セサミンとビタミンCは、その優れた抗酸化力のW効果で動脈硬化を予防し、生活習慣病を予防します。
まとめ
では、最後に今回のお話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。セサミンとビタミンCは一緒に摂ると、その優れた抗酸化力のW効果で次のような働きをします。
・老化を予防する
・生活習慣病を予防する
・動脈硬化を予防する
サプリメントのなかには、セサミンと一緒にビタミンCが配合されたものもたくさんあります。是非、このようなサプリメントを上手に活用していただけたらと思います。