セサミンと秋ウコンで肝臓の機能をUPする!
みなさんは、仕事上の付き合いや友達との飲み会等で飲み過ぎ、翌日、二日酔いで苦しんだことはありませんか?セサミンや秋ウコンには、肝臓の機能を高め、二日酔いを予防してくれる働きがあります。
今回はこのようなセサミンと秋ウコンの持つ肝臓の機能を高める働きについて詳しくお話したいと思います。
秋ウコン
秋ウコンとは?
いわゆるウコンには春に花を咲かせる春ウコン、秋に花を咲かせる秋ウコン、紫色をした紫ウコンの三つがあります。この三つは、全く別の種類の植物で、薬効もそれぞれ異なっています。有名な肝臓の機能を高めるウコンはこの中の秋ウコンです。
ウコンの成分クルクミンの働き
この秋ウコンに含まれているポリフェノール成分で肝臓の機能を高める働きがあるのがクルクミンです。秋ウコンの薬効の主なものはこのクルクミンによるものです。クルクミンには次のような働きがあることがわかっています。
(1)肝臓の機能を高める
・胆汁の分泌を促進する
・アルコールの分解を促進する
・解毒作用を高める
(2)小腸におけるコレステロールの吸収を抑制して、血中コレステロール値を下げる
(3)優れた抗酸化力によって、
・肝臓を保護し、肝臓全般の機能を高める
・乳がん、大腸がん、皮膚がん等のがんを予防する
・アルツハイマー症を予防する
・シミ、しわ、くすみ等を予防・改善し肌を綺麗にする
(4)炎症を抑える
このように、秋ウコンには肝臓の機能を高めるさまざまな働きがあり、同じく、肝臓の機能を高めるさまざまな働きのあるゴマに含まれるポリフェノール成分、セサミンと一緒に摂ると、両者が相まってさらに効果的に肝臓の機能を高めることができます。
セサミン、クルクミンの肝臓の機能を高める働き
では、セサミンとクルクミンがどのようにして肝臓の機能を高めるのか詳しくみていきましょう。
活性酸素の害から肝臓を守り、肝臓の機能全般を高める
肝臓は、「体内の化学工場」とも呼ばれ、毒性のある物質の分解、脂質の合成、酵素の合成等、私達が生きていくうえで欠かせないさまざまな化学反応をおこなっています。その化学反応の数は実に500種類を超えるといわれています。そのため私達の体内で発生する活性酸素の約80%は肝臓で発生します。
活性酸素は細菌やウイルスを殺す等私達の体にとってとても大切な役割をはたしていますが、過剰に発生すると、さまざまな害を私達の体に与えます。例えば、肝臓がんの原因になります。
これに対して、腸で吸収されたセサミンは、門脈を通って、直接肝臓に届き、そこで代謝されることによって、活性酸素の発生自体を抑制したり、また、発生した活性酸素を無害化する強力な抗酸化力を発揮します。
また、クルクミンもセサミンと同じく肝臓で強力な抗酸化力を発揮することがわかっています。
こうして、セサミンとクルクミンは、常に活性酸素に曝されている肝臓を、強力な抗酸化力によって活性酸素の害から保護して、肝臓全般の機能を高めてくれます。
アルコールの分解を促進する
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私達が摂取したアルコールは、肝臓で、まずアルコール脱水素酵素の働きによってアセトアルデヒドに変えられます。このアセトアルデヒドは有毒で二日酔いや悪酔いの原因になります。
次にこのアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素の働きによって体に無害な酢酸に変えられます。この酢酸は最終的に水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
セサミンにはこれらのアルコール分解酵素の活性を高めて、アルコールの分解を促進する働きがあります。
またクルクミンにも、これらのアルコール分解酵素の活性を高めてアルコールの分解を促進する働きがあります。
セサミンやクルクミンを飲酒の前に摂取しておくことで、悪酔いや二日酔いの予防に効果的なことがさまざまな研究によって確認されています。
解毒作用を高める
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肝臓は、発がん物質、環境ホルモン等私達の体にとって有害な物質を無毒化して、体外に排出する働きをしています。これが肝臓の解毒機能です。このとき、肝臓ではさまざまな解毒にかかわる酵素(シトクロムP450、グルタチオンS-転移酵素等)が働いています。このような解毒にかかわる酵素を薬物代謝酵素といいます。
セサミンやクルクミンにはこのような薬物代謝酵素に働きかけて肝臓の解毒作用を高める働きがあることがわかっています。
まとめ
以上をまとめると、セサミンと秋ウコン(クルクミン)は次のような働きで肝臓の働きを高めます。
・優れた抗酸化力により活性酸素の害から肝臓を保護して、肝臓全般の機能を高める
・アルコール分解にかかわる酵素の活性を高めて、アルコールの分解を促進する
・解毒にかかわる薬物代謝酵素に働きかけて、肝臓の解毒作用を高める
飲み会等が続いて、少し肝臓が心配な方はこのようなセサミンやクルクミンの肝臓の機能をUPする力を積極的に活用してみてはいかがでしょうか?