月経前症候群にもセサミンは有効!
女性は生理の前になると、イライラ、不安感、のぼせ、頭痛等の辛い症状に悩まされたりします。もし、その症状があまりに酷い場合には、それは月経前症候群かもしれません。
月経前症候群は人によっては日常生活に支障をきたすほど酷い場合もあります。しかし、ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンにはこの月経前症候群の辛い症状をやわらげる働きがあります。
今回はこのセサミンの月経前症候群の症状をやわらげる働きについて詳しくお話したいと思います。
どうして月経前症候群になるの?
まず、月経前症候群の原因から簡単に説明していきます。
月経前症候群には女性ホルモンが深く関係しています。
女性ホルモンには2種類あります。プロゲステロンとエストロゲンです。それぞれ次のような役割があります(表1参照)。
表1:女性ホルモンの役割
プロゲステロン | 黄体ホルモンともいう。子宮内膜を整える、乳腺を発達させる、食欲を増す等の妊娠の準備をする働きがある。 |
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エストロゲン | 卵胞ホルモンともいう。美肌、美髪をつくる、気分を明るくする、骨を強くする等の女性の美と健康を守る働きがある。 |
月経前症候群はこの2つの女性ホルモンのバランスが乱れることで引き起こされます。
女性は排卵から月経にかけてプロゲステロンとエストロゲンの分泌が激しく増減します。そのためこれらのホルモンのバランスが乱れやすいのです。
そして、次のような生活習慣の乱れによってさらにホルモンバランスが乱れやすくなります。
・ストレス
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・運動不足
・過労
これらの原因が複雑に絡み合って、ホルモンバランスが乱れ、月経前症候群の辛い症状が引き起こされるというわけです。
セサミンはどうやって月経前症候群の症状をやわらげるの?
では、どのようにしてセサミンは月経前症候群の症状をやわらげるのでしょうか?以下、詳しく説明します。
乱れたホルモンバランスを整える
まず、セサミンには乱れたホルモンバランスを整える働きがあります。以下、2つの場合にわけて説明します。
(1)プロゲステロンが多く、エストロゲンが少なくて、ホルモンバランスが乱れている場合
セサミンは、腸で腸内細菌によって代謝されることによって、エストロゲンに似た働きをするようになります。これをエストロゲン様作用といいます。
セサミンは、このエストロゲン様作用によって、不足したエストロゲンの働きを補って、ホルモンバランスを整えます。
(2)プロゲステロンが少なく、エストロゲンが多くて、ホルモンバランスが乱れている場合
この場合、セサミンは、腸で腸内細菌によって代謝された後、小腸から吸収されると、エストロゲンの働きを抑えるような働きをします。これを抗エストロゲン作用といいます。
セサミンは、この抗エストロゲン作用によって、過剰になったエストロゲンの働きを抑えて、ホルモンバランスを整えます。
このように、同じセサミンなのに、エストロゲンの過不足に合わせて、働きが変わるのは面白い特徴です。
乱れた自律神経のバランスを整える
月経前症候群の症状のなかには自律神経のバランスの乱れによって引き起こされるものがあります。
まず、自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。交感神経は私達の体を緊張状態にし、副交感神経は私達の体をリラックス状態にします。通常、この2つは上手にバランスを取って活動しています。
ところが、ホルモンバランスが乱れると、その乱れをなんとか整えようと、脳が頑張りすぎます。すると、その影響で自律神経のバランスまで乱れてしまいます。そのため、のぼせ、めまい、食欲不振、過食等の症状があらわれます。
これに対して、セサミンには自律神経のバランスを整える働きがあることが実験的に確認されています。
- 【セサミンの自律神経への効果を調べた実験】
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44歳から59歳の更年期障害に悩む女性14名を対象にした実験です。これらの女性を2つのグループにわけ、それぞれA、Bの2種類のカプセル(表2参照)を毎日4週間飲んでもらいました。そして、自律神経の状態を測定しました。すると、Bのカプセルを飲んでもらったグループに比べて、Aのカプセルを飲んでもらったグループは、有意に自律神経のバランスが整えられていることが確認されました。
表2:各カプセルの内容
Aの種類のカプセル セサミン 10mg
ビタミンE 60mgBの種類のカプセル 比較のために何も含まない
まとめ
では、最後に今回のお話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。セサミンは次の2つの働きで月経前症候群の症状をやわらげます。
・ホルモンのバランスを整える
・自律神経のバランスを整える
月経前症候群に悩まされている方はこのようなセサミンの月経前症候群の症状をやわらげる働きを上手に活用してみられてはいかがでしょうか?