セサミンで代謝をUPする!
セサミンには代謝をUPする働きがあります。代謝がUPすると、ダイエット、肥満防止等のさまざまな嬉しい健康効果があります。
今回はこのセサミンの代謝をUPする働きについて詳しくお話したいと思います。
セサミンの代謝をUPする働き
セサミンは次のような働きで代謝をUPします。
肝臓の基礎代謝量をUPする
基礎代謝量とは、安静状態でも消費される、生命活動を維持するための必要最小限度のエネルギー量をいいます。私達の体は、たとえ寝ていても、呼吸、内臓の活動、体温の維持等のさまざまな活動をおこなっていて、エネルギーが消費されています。
この基礎代謝量は、成人で概ね一日当たり1200~1400calになり、一日当たりの消費カロリーの6~7割を占めています。
「生体の化学工場」と呼ばれる肝臓は、私達の体の中で代謝、解毒、胆汁の生成・分泌等のさまざまな重要な役割を担っています。それゆえ実に基礎代謝量の21%が肝臓で消費されます。これは私達の体の中でも筋肉に次いで2番目に多い消費量です。
セサミンは、遺伝子レベルで関係する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進して、この肝臓の基礎代謝量をUPします。
血行を良くする
血行が良くなると、各組織の活動が活発になって、基礎代謝量がUPします。セサミンには次の2つの血行を良くする働きがあります。
血液をサラサラにする
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血液中に中性脂肪やコレステロールが増えすぎると、血液がドロドロになります。すると、血液が血管、特に血管の99%を占める毛細血管を流れにくくなって、血行が悪くなります。
このような血液中の中性脂肪やコレステロールの量は、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼の量とその合成の量に深く関係しています。
肝臓における脂肪酸の分解・燃焼の量が増えれば、血液中の中性脂肪やコレステロールの量は減ります。また、肝臓における脂肪酸の合成の量が減れば、同じく血液中の中性脂肪やコレステロールの量が減ります。
セサミンは、遺伝子レベルで関連する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進し、また、脂肪酸の合成を抑制して、血液中の中性脂肪やコレステロールの量を減らします。
また、セサミンは次の働きで特に血液中のコレステロールの量を減らします。
・コレステロールの合成にかかわる酵素、HMG-CoA還元酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑制する
・生体内におけるコレステロールの輸送にかかわるタンパク質、ABCG5/ABCG8の量を増やして、胆汁へのコレステロールの排出を促進する
・小腸におけるコレステロールの吸収を抑える
こうして、セサミンは、血液中の中性脂肪やコレステロールの量を減らして、血液をサラサラにし、血行を良くします。
血管を緩めて広げる
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血管の内部を覆っている血管内皮細胞が分泌するNO(一酸化窒素)には、血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ、血行を良くする働きがあります。
しかし、このNOは、活性酸素に弱く、活性酸素によって酸化されると、その働きを失ってしまいます。
活性酸素は、有毒ですが、免疫、呼吸等の私達の生命活動に伴って、常に私達の体内で発生しています。しかし、通常なら、この活性酸素は、私達の体に元々備わったスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)等の抗酸化酵素によって、速やかに無害化されます。しかし、ストレス、環境汚染物質、紫外線等によって、抗酸化酵素の処理能力を超えて、過剰にこの活性酸素が発生すると、処理しきれなかった活性酸素が私達の体にさまざまな害を与えます。例えば、血液中の脂質を酸化させて、動脈硬化の原因になります。
セサミンは、小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、優れた抗酸化力を発揮するようになります。抗酸化力とは、活性酸素の発生自体を抑制し、また、発生した活性酸素を無害化する能力をいいます。
すなわち、セサミンは、活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制すると共に、抗酸化酵素によって処理しきれなかった活性酸素を速やかに無害化して、NOを活性酸素の害から保護します。
また、セサミンには、血管内皮細胞に働きかけて、NOの産出自体を増やす働きもあります。
こうして、セサミンは、その優れた抗酸化力によってNOを活性酸素の害から保護し、また、NOの産出自体も増やして、血管を緩めて広げ、血行を良くします。
自律神経のバランスを整える
自律神経には、私達の体を緊張状態にする交感神経と、私達の体をリラックス状態にする副交感神経があります。通常、この2つの神経は上手くバランスを取って活動していて、何も問題は生じません。しかし、身体的・精神的ストレス、更年期障害等によって、この自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になると、さまざまな問題が生じてきます。
代謝との関係で言うと、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になると、血管、特に血管の99%を占める毛細血管が緊張して収縮し、血行が悪くなって、各組織の活動が不活発になり、基礎代謝量が落ちます。
しかし、セサミンにはこの自律神経のバランスを整える働きがあります。
44~59歳の更年期障害に悩む女性14名を2つのグループにわけ、それぞれ、A、Bの2種類のカプセル(表1参照)を、4週間、毎日、飲んでもらいました。すると、Aのカプセルを飲んでもらったグループに比べて、Bのカプセルの飲んでもらったグルーブは、自律神経のバランスが有意に改善されていることが確認されました。
表1:それぞれのカプセルの内容
Aのカプセル | 比較のために何も含まない |
---|---|
Bのカプセル | セサミン 10mg ビタミンE 60mg |
また、同様の結果は喫煙者の男性9名による実験でも確認されています。
このように、セサミンは、自律神経のバランスを整えて、血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ、血行を良くして、各組織の活動を活発にし、基礎代謝量をUPします。
まとめ
では、最後にここまでの話を簡潔にまとめておきましょう。セサミンは次の働きで基礎代謝量をUPします。
・肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進する
・血行を良くする
・血液をサラサラにする
・血管、特に毛細血管を緩めて広げる
・自律神経を整える
ダイエットしたい方、肥満を予防したい方は、是非、このようなセサミンの持つ代謝をUPする働きを上手に活用してみてはいかがでしょうか?