セサミンでメタボリックシンドロームを予防して生活習慣病対策!
メタボリックシンドロームになると、さまざまな生活習慣病のリスクが高まります。生活習慣病にならないためにはメタボリックシンドロームを予防することがとても大切です。ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンにはこのメタボリックシンドロームを予防する働きがあります。
今回はセサミンのメタボリックシンドロームを予防する働きによる生活習慣病対策について詳しくお話したいと思います。
メタボリックシンドロームとは?
まず、メタボリックシンドロームについて簡単に説明します。
メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満に(1)高血圧(2)高血糖(3)脂質の異常のうちの2つ以上が重なったものをいいます。重なったものが1つなら予備軍ということになります。
その具体的な診断基準は次のようになります。
表1:メタボリックシンドロームの診断基準
腹囲 | 男性 ≧85cm 女性 ≧90cm |
---|---|
高血圧 | 収縮期血圧(最高血圧) ≧130mmHg かつ/または 拡張期血圧(最低血圧) ≧85mmHg |
高血糖 | 空腹時血糖値 ≧110mg/dl |
脂質の異常 | 血中中性脂肪値 ≧150mg/dl かつ/または 血中HDL値 <40mg/dl |
このようなメタボリックシンドロームになると、動脈硬化が進行して、さまざまな生活習慣病のリスクが高まります。
セサミンのメタボリックシンドロームを予防する働き
これに対して、セサミンは次の4つの働きでメタボリックシンドロームを予防します。
内臓脂肪型肥満を予防する
内臓脂肪が過剰に蓄積して、内臓脂肪型肥満になると、動脈硬化が進行します。しかし、セサミンには内臓脂肪型肥満を予防する働きがあります。
内臓脂肪型肥満と動脈硬化
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まず、内臓脂肪型肥満と動脈硬化の関係から説明していきます。
脂肪細胞が分泌する物質にアディポサイトカインという物質があります。そして、このアディポサイトカインには、さらに、動脈硬化を促進する悪玉アディポサイトカインと動脈硬化を抑制する善玉アディポサイトカインの2種類があります。
通常、この2つは脂肪細胞から上手にバランスを取って分泌されています。ところが、内臓脂肪が蓄積して、内臓脂肪型肥満になると、脂肪細胞の機能に狂いが生じます。すると、このバランスが崩れて、悪玉アディポサイトカインの分泌が増え、逆に、善玉アディポサイトカインの分泌は減ってしまいます。
こうして、内臓脂肪型肥満になると、動脈硬化が進行します。
セサミンの内臓脂肪型肥満を予防する働き
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これに対して、セサミンは、次の2つの働きで肝臓における脂質の代謝を改善して、中性脂肪を減らし、内臓脂肪型肥満を予防します。
・関係する酵素に働きかけて、脂肪酸の分解・燃焼を促進する。
・同じく、関係する酵素に働きかけて、脂肪酸の合成を抑制する
血圧を下げる
血圧が高いと、血管壁に負担がかかって、動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンには血圧を下げる働きがあります。
高血圧の原因
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まず、高血圧の原因から簡単に説明していきます。
血管の内側を覆っている血管内皮細胞が産出するNO(一酸化窒素)には血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ血圧を下げる働きがあります。
ところが、このNOは、活性酸素に弱く、活性酸素によって酸化されると、その働きを失ってしまいます。
これが高血圧の原因です。
高血圧の原因、活性酸素とは?
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このように高血圧と活性酸素は深い関係にあります。
活性酸素は元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素が、細胞がエネルギーをつくるときに、約2%程度の割合で活性酸素に変わります。
ところが、こうして普通の酸素から変わった活性酸素は、普通の酸素に比べると、電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。そのため、免疫系では体内に侵入したウイルスや細菌と戦う有力な手段になります。しかし、その反面で、私達自身の体をも酸化させて、私達の体にさまざまな害を与えます。
例えば、肝臓の細胞を酸化させてダメージを与え肝臓の機能を低下させたり、血液中の脂質を酸化させて動脈硬化の原因になったりします。
セサミンの抗酸化力
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この活性酸素に対抗する力が抗酸化力です。
セサミンは、小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する。
・欠けた電子を与えて、電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化するこうして、セサミンは、NOを活性酸素の害から保護して、血管を緩めて広げ、血圧を下げます。
血糖値の上昇を抑える
血糖値が高すぎると、血管壁が傷つけられて、動脈硬化が進行します。しかし、セサミンには血糖値の上昇を抑える働きがあることが実験的に確認されています。
ラットを4つのグループ(表2参照)にわけて、飼育し、血糖値を測定しました。すると、Aグループ以外の全てのグループで血糖値が上昇しました。しかし、著しく血糖値が上昇したBグループに比べると、Cグループ、Dグループの血糖値はその上昇が有意に抑制されました。
表2:各グループの食事の内容
Aグループ | 通常食 |
---|---|
Bグループ | 高脂肪食のみ |
Cグループ | 高脂肪食に0.02%のセサミンを添加 |
Dグループ | 高脂肪食に0.05%のセサミンを添加 |
血液中の脂質の異常を改善する
血中LDLコレステロール値は内臓脂肪型肥満とは関連性が低いためにメタボリックシンドロームの診断基準からは外されています。しかし、血液中のLDLコレステロール(以下、悪玉コレステロール)は動脈硬化と深く関係しているため、ここであわせてお話したいと思います。
セサミンは次の2つの働きで血液中の脂質の異常を正常化します。
血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす
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血液中の脂質、中性脂肪や悪玉コレステロールが増え過ぎると、血液がドロドロになって、動脈硬化が進行します。
これに対して、セサミンは、内臓脂肪型肥満の予防のところで述べたように、肝臓における脂質の代謝を改善して、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らします。
また、セサミンは次の3つの働きで特に血液中の悪玉コレステロールを減らします。
・コレステロールの合成を促進する酵素、HMG-CoA還元酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑制する
・体内でのコレステロールの移動に関係するタンパク質、ABCG5/ABCG8の量を増やして、胆汁へのコレステロールの排出を増やす
・小腸におけるコレステロールの吸収を抑えるこうして、セサミンは、血液をサラサラにして、動脈硬化を予防します。
善玉コレステロールを増やす
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メタボリックシンドロームの診断基準に血液中のHDLコレステロール(以下、善玉コレステロール)の値が40mg/dl未満というのがあります。これは、内臓脂肪型肥満と血液中の善玉コレステロールの量には密接な関連性があるためです。つまり、内臓脂肪型肥満になると、善玉コレステロールが減ってしまうのです。
善玉コレステロールには動脈硬化の原因である血管に溜まった悪玉コレステロールを抜き取って回収し肝臓まで戻すという働きがあります。したがって、血液中の善玉コレステロールが減ると、動脈硬化が進行します。
これに対して、セサミンには、血液中の善玉コレステロールを増やして、動脈硬化を予防する働きがあることが実験的に確認されています。
まとめ
では、最後に今回のお話のポイントを簡単に整理しておきましょう。セサミンは、次の働きで、メタボリックシンドロームを予防して、生活習慣病を予防します。
・内臓脂肪型肥満を予防する
・血圧を下げる
・血糖値の上昇を抑える
・血中脂質の異常を正常化する
・中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす。
・善玉コレステロールを増やす
このようにセサミンには生活習慣病を予防する優れた働きがあります。生活習慣病が気になり始めた方は、是非、このようなセサミンの生活習慣病を予防する働きを上手に活用していただけたらと思います。