中国の歴史とセサミン

セサミンはゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分です。ゴマは、中国から日本に伝わってきたと言われています。そこで、今回はゴマが中国では歴史的にどのように扱われてきたのか詳しくお話したいと思います。

ゴマはどうやって中国に伝わったの?

そもそもゴマの原産地はどこ?

では、まずゴマの原産地からお話していくことにしましょう。

ゴマの原産地はアフリカのサバンナ地域です。この地域では今から6000年以上も前からゴマが栽培されていました。

そして、古代エジプトでは紀元前4000年頃にはすでにゴマが栽培されていました。食用の他にも、油を搾ったり、薬としても使われていました。また、変わったところではミイラをつくるときの防腐剤としても使われていました。

どうゆう経路で中国に伝わったの?

その後、ゴマは中近東、中央アジアを経由して中国に伝わりました。このルートは、シルクロードになぞらえて、"セサミロード"と呼ばれています。

中国では紀元前3000年頃の黄河文明の遺跡から黒ゴマの種子が大量に出土しています。この頃から中国ではすでにゴマの栽培が始まっていたことがわかります。

その後、中国では仏教が伝わった紀元前50年頃から本格的にゴマの栽培が広まりました。仏教では殺生が禁止されていたためにゴマは貴重な栄養源だったのです。

ちなみに、ゴマを漢字で書くと、"胡麻"と書きます。"胡"とは中国の西方にあった諸国を意味します。また、"麻"とは麻の実を意味します。つまりゴマとは中国の西域からもたらされた麻の実という意味になります。胡麻という漢字にはゴマが中国に伝えられたその歴史が色濃く込められているのです。

中国では歴史的にゴマはどのように扱われてきたの?

中国ではゴマは古来より不老長寿の薬効があるものとして扱われてきました。では、中国古来の伝統的な医書から紐解いていくことにしましょう。

神農本草経

神農本草経の成立は紀元1~2世紀頃とされています。実に今から2000年近くも前に成立した医書ということになります。

内容は古代中国の薬に関する知識の集大成です。365種類の植物、動物、鉱物が薬として紹介されています。

そのなかでもゴマは「久しく服用すると軽身不老になる」と紹介されています。まさに不老長寿の秘薬ですね。

老化の原因は細胞のDNAが活性酸素によって傷つけられることにあります。しかし、ゴマに豊富に含まれるセサミンにはこの活性酸素の害を抑える優れた働きがあります。

現代では科学の進歩によってこのようなゴマのパワーは明らかになっています。しかし、2000年近くも前に人々はこのようなゴマのパワーを経験的に知っていたというわけです。実に凄いことですよね。

本草綱目

本草綱目は明代の薬学者、李時珍(りじちん)が27年の歳月をかけて1578年に完成させました。当時の本草学(中国の伝統的な薬学)の集大成で、約1900種類の動物、植物、鉱物等の薬効について解説しています。

この本草綱目のなかでゴマは「気を増し、肥肉を長し、髄脳を満たし、筋骨を堅くし、耳目を明らかにし、肺気を補い、心驚を止め、大小腸を利し、久しく服すれば老いず」と紹介されています。

「久しく服すれば老いず」とあることから、やはり不老長寿の薬効があるものと考えられていました。

このようなゴマは現代でも中医学(中国の伝統的な医学)では「胡麻仁(ごまじん)」と呼ばれて生薬として扱われています。滋養強壮、解毒等の効果があるとされています。

ゴマは中国では古来より「食べる丸薬」として健康維持のために活用されてきました。そして、その伝統は現代まで脈々と受け継がれているというわけです。

まとめ

では、最後に今回のお話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。

・ゴマの原産地はアフリカのサバンナ地域で中近東、中央アジアを経由して中国に伝わった
・ゴマは中国では古来より不老長寿の薬効があるものとして扱われてきた
・ゴマは現代でも中医学では生薬の一種として扱われている

みなさんも是非、不老長寿の秘薬、ゴマを上手に活用して、アンチエイジングに挑戦してみられてはいかがでしょうか?

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