セサミンとニンニクのW効果で生活習慣病を予防する!
ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンには老化や生活習慣病の予防等さまざまな健康効果があります。また、古来より滋養強壮によいとされてきたニンニクにも老化や生活習慣病の予防等さまざまな健康効果があります。
今回はこのようなセサミンとニンニクのW効果で特に生活習慣病を予防する働きについて詳しくお話したいと思います。
ニンニクの健康効果
ニンニクは滋養強壮によいものとして古来より食べられてきました。実際、ニンニクには次のような健康効果があります。
・中性脂肪やLDLコレステロール(以下、悪玉コレステロール)を減らす
・血圧を下げる
・血糖値を下げる
・血栓を予防する
・老化を予防する
・疲労を回復する
・殺菌する
・肝臓の解毒機能を高める
・冷え性を予防・改善する
・免疫力を高める
このようなニンニクは、セサミンと一緒に摂ると、W効果でより効果的に生活習慣病を予防してくれます。
セサミンとニンニクのW効果で生活習慣病を予防する働き
セサミンとニンニクは次の3つの働きで生活習慣病を予防します。
血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす
血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増え過ぎると、血液がドロドロになって、動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンとニンニクには血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きがあります。以下、詳しく説明します。
セサミンの場合
まず、セサミンは、次の2つの働きで、肝臓における脂質の代謝を改善して、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らします。
・関係する酵素に働きかけて、脂肪酸の合成を抑制する
・関係する酵素に働きかけて、脂肪酸の分解・燃焼を促進する
さらに、セサミンは次の3つの働きで特に血液中の悪玉コレステロールを減らします。
・コレステロールの合成を促進する酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑制する
・コレステロールを運ぶタンパク質の量を増やして、コレステロールの胆汁への排出を促進する
・小腸におけるコレステロールの吸収を抑える
ニンニクの場合
糖が燃焼されずに余ると、肝臓で中性脂肪に変わります。この糖を燃焼するために欠かせないのがビタミンB1です。
ニンニクに含まれるアリシンはこのビタミンB1と結合する性質があります。そして、ビタミンB1と結合した後、次の2つの働きで、糖の燃焼を促進して中性脂肪を減らします。
・ビタミンB1の吸収を促進する
・すぐに体外に排出されるビタミンB1をより長く体内に留める
次に、ニンニクに含まれるS-アリルシステインやスルフィド類には血液中の悪玉コレステロールを減らす働きがあることがわかっています。
こうして、セサミンとニンニクはW効果で血液をサラサラにして動脈硬化を予防します。
血圧を下げる
血圧が高いと、血管壁に負担がかかって、動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンとニンニクには血圧を下げる働きがあります。以下、詳しく説明します。
セサミンの場合
まず、NO(一酸化窒素)から説明していきます。
血管の内側を覆っている血管内皮細胞が分泌するNOには血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ、血圧を下げる働きがあります。
しかし、このNOは活性酸素に弱く、活性酸素によって酸化されるとその働きを失ってしまいます。
活性酸素は強力な酸化力を持っています。そのためNOを酸化させてしまうのです。
この活性酸素と戦う力が抗酸化力です。
セサミンは、小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素の働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する
こうして、セサミンは、活性酸素の害からNOを保護して、血圧を下げます。
ニンニクの場合
硫化水素にはNOと同じように血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ血圧を下げる働きがあります。
ニンニクに含まれるスルフィド類には、この硫化水素の量を増やして、血圧を下げる働きがあります。
血糖値の上昇を抑制する
血糖値が高すぎると、血管壁が傷つけられて、動脈硬化が進行します。
これに対して、セサミンとニンニクには血糖値の上昇を抑制する働きがあることがわかっています。
まとめ
では、最後に今回のお話のポイントを簡単にまとめておきましょう。セサミンとニンニクは次の3つの働きで生活習慣病を予防します。
・血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす
・血圧を下げる
・血糖値の上昇を抑制する
生活習慣病が気になる方は、是非、このようなセサミンとニンニクのW効果を上手に活用していただけたらと思います。