セサミンは加熱調理しても大丈夫？

ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンには、アンチエイジング、生活習慣病の予防等さまざまな優れた健康効果があります。ゴマを日々の食生活に積極的に取り入れたいと思っている方も多いことでしょう。ゴマは炒ると、香りが立って香ばしくなり、食感もよくなって、とても美味しくなります。
では、ゴマを健康のために摂ろうとする場合に、このように加熱調理してしまっても、セサミンは大丈夫なのでしょうか？

今回はこのセサミンと加熱調理に関する疑問について詳しくお答えしたいと思います。

セサミンは加熱調理しても大丈夫？

加熱調理することによって失われやすい栄養素はたくさんあります。例えば、ビタミンC等はよく知られた代表的な例です。ビタミンCは加熱調理されることによって酸化され急速に失われてしまいます。

これに対して、セサミンは加熱調理してもほとんど失われません。

ある実験によれば、180℃で1時間加熱調理してもほとんど失われませんでした。

このように、セサミンは、熱に非常に強く、加熱調理によってもほとんど失われません。

加熱調理によってパワーUPするゴマの健康効果

それどころか、ゴマは加熱調理することによって、健康効果がパワーUPします。ゴマに含まれるゴマリグナンの1種、セサモリンが、加熱調理することによって、優れた抗酸化力を持つセサモールに変化するのです。

この抗酸化力とは、活性酸素の発生自体を抑えたり、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化したりする力をいいます。

活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素ですが、細胞のエネルギー生産等に伴って、その約2％程度が活性酸素に変わります。

ところが、この活性酸素には強い酸化力があり、私達の体を酸化させてサビつかせ、私達の体にさまざまな害を与えます。例えば、細胞のDNAを酸化させて破壊し老化の原因になったり、血液中の脂質を酸化させて動脈硬化の原因になったりします。

これに対して、セサモールは優れた抗酸化力によって私達の体を活性酸素の害から守り、次のような働きをします。

　・老化を予防する
　・動脈硬化を予防する

このように、ゴマは加熱調理することによって健康効果がパワーUPします。

まとめ

では、最後に今回の話のポイントを簡単にまとめておきましょう。

・セサミンは熱に強く、加熱調理しても大丈夫!
・それどころか、ゴマは加熱調理することによって、さらに健康効果がUPする!!

焙煎ゴマ油にはセサモリンが豊富に含まれています。これからは揚げ物にはこの焙煎ゴマ油を使ってみられてはいかがでしょうか？セサミンに加えて、セサモリンから変化したセサモールの健康効果も同時に得られてお得です。