実は男性向けにもよいセサミンのサプリメント
ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンと言えば、アンチエイジングや美容に優れた効果があります。それゆえ、セサミンのサプリメントと言えば、女性向けと思われている方も多いかもしれません。しかし、セサミンには男性にも嬉しい効果がたくさんあります。
今回はこのセサミンの男性にも嬉しい効果について詳しくお話したいと思います。
薄毛対策
中高年の多くの男性が薄毛に悩まされています。セサミンは次の2つの働きで薄毛対策に効果を発揮します。
毛包幹細胞を保護する
まず、加齢による薄毛の原因から簡単に説明していきます。
毛包幹細胞とは?
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私達の髪の毛は毛母細胞からつくられますが、この毛母細胞は毛包幹細胞からつくられます。ところが、この毛包幹細胞は、活性酸素や細胞分裂によってDNAが傷つけられると、毛包幹細胞の維持に不可欠な17型コラーゲンが分解されて、普通の皮膚の細胞になってしまいます。
こうして、しだいに毛包幹細胞の数が減っていき、毛母細胞が供給されなくなります。すると、毛母細胞からつくられる髪の毛も、しだいに弱く細くなり、やがて消失してしまいます。これが加齢による薄毛の原因です。
薄毛の原因、活性酸素とは?
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このように薄毛には活性酸素が深く関係しています。
活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素が約2%程度の割合で細胞のエネルギー生産等に伴って活性酸素に変わります。
ところが、こうして普通の酸素から変化した活性酸素は、普通の酸素に比べると、電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、私達の体を酸化させてサビつかせ、私達の体にさまざまな害を与えます。
例えば、細胞のDNAを酸化させて破壊し、老化の原因になったり、血液中の脂質を酸化させて、動脈硬化の原因になったりします。
セサミンの抗酸化力
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この活性酸素に対抗する力が抗酸化力です。
セサミンは小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・欠けた電子を与えて、電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化するセサミンは、このような優れた抗酸化力によって、毛包幹細胞を活性酸素の害から保護して、薄毛を予防します。
血行を良くする
私達の髪の毛は毛母細胞が細胞分裂することによってつくられます。この時、血行が悪く、毛母細胞に十分な酸素や栄養が供給されないと、髪の毛が細く弱くなったり、本数が減ってしまったりします。これに対して、セサミンは次の2つの働きで血行を良くします。
血液をサラサラにする
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中性脂肪やコレステロール等の血液中の脂質が増えすぎると、血液がドロドロになって、血管、特に血管の99%を占める毛細血管の中を血液が流れにくくなり、血行が悪くなります。
これに対して、セサミンは遺伝子レベルで働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進し、また、脂肪酸の合成を抑制して、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らします。
また、セサミンには次のような特に血液中のコレステロールを減らす働きもあります。
・コレステロールの合成を促進する酵素、HMG-CoA還元酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑制する
・生体内でコレステロールの輸送に関わるタンパク質、ABCG5/ABCG8の量を増やして、肝臓におけるコレステロールの胆汁への排出を増やす。
・小腸におけるコレステロールの吸収を抑えるこうして、セサミンは、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らして、血液をサラサラにし、血行を良くします。
血管を緩めて広げる
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血管の内側を覆っている血管内皮細胞が分泌するNO(一酸化窒素)には血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ、血行を良くする働きがあります。
ところが、このNOは活性酸素に弱く、活性酸素によって酸化されると、その働きを失ってしまいます。
これに対して、セサミンは優れた抗酸化力によって、NOを活性酸素の害から保護して、血管を緩めて広げ、血行を良くします。
また、セサミンには、血管内皮細胞に働きかけて、NOの分泌自体を増やす働きもあります。
メタボリックシンドローム対策
男性は女性に比べると2倍以上もメタボリックシンドロームになりやすいといわれています。メタボリックシンドロームになると、動脈硬化が進行して、さまざまな生活習慣病のリスクが高まります。
この恐ろしいメタボリックシンドロームの基礎にあるのが内臓脂肪型肥満です。
内臓脂肪型肥満とは?
内臓脂肪型肥満とは内臓、特に腸の周りに過剰に内臓脂肪が蓄積した状態をいいます。
脂肪細胞は、さまざまな物質を分泌していますが、その1つにアディポサイトカインがあります。そして、このアディポサイトカインにはさらに2種類あります。動脈硬化を促進する悪玉アディポサイトカインと、動脈硬化を抑制する善玉アディポサイトカインです。通常、この2つは脂肪細胞からバランスを取って分泌されています
ところが、内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪細胞の機能に狂いが生じて、悪玉アディポサイトカインの分泌が増え、逆に、善玉アディポサイトカインの分泌は減ってしまいます。
こうして、内臓脂肪が過剰に蓄積し、内臓脂肪型肥満になると、動脈硬化が進行します。
セサミンの内臓脂肪型肥満を予防する働き
これに対して、セサミンは遺伝子レベルで関連する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進し、また、脂肪酸の合成を抑制して中性脂肪を減らし、内臓脂肪型肥満を予防します。
アルコール対策
私達が摂取したアルコールは、肝臓において次の2段階を経て分解されます。
まず、私達が摂取したアルコールは、アルコール脱水素酵素の働きによって、アセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドは有毒で、悪酔いや二日酔いの原因になります。
次に、このアセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きによって、無害な酢酸に分解されます。この酢酸はやがて水と二酸化炭素になって私達の体から出ていきます。
セサミンは、遺伝子レベルで働きかけて、アセトアルデヒド脱水素酵素の量を3~4倍にし、肝臓におけるアルコールの分解を促進します。
まとめ
では、最後に今回の話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。セサミンには男性にも嬉しい次のような働きがあります。
・薄毛対策
・毛包幹細胞を保護する
・血行を良くする
・メタボリックシンドローム対策
・内臓脂肪型肥満を予防する
・アルコール対策
・肝臓におけるアルコールの分解を促進する
このようにセサミンには男性にも嬉しいさまざまな効果があります。男性の方にも、是非、このようなセサミンが配合されたサプリメントを上手に活用していただけたらと思います。