セサミンとDHAのW効果で生活習慣病を予防する!

ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンと、青魚等の魚油に豊富に含まれる油成分、DHAにはそれぞれ生活習慣病を予防する働きがあります。それゆえ、この2つの成分は一緒に摂ると、W効果でさまざまな生活習慣病を予防してくれます。

今回はセサミンとDHAのW効果で生活習慣病を予防する働きについて詳しくお話したいと思います。

DHAとは？

まず、DHAについて簡単に説明します。

DHAとは？

DHAは、オメガ3系脂肪酸の一種で、サバ、サンマ、イワシ、マグロ等の青魚の魚油に豊富に含まれています。

オメガ3系脂肪酸には他にEPAやα-リノレン酸等があります。そのなかでも特にEPAは、DHAと同じく青魚の魚油に豊富に含まれ、DHAとはその働きがほぼ重なっています。

ただ、DHAは脳や目の網膜に届きますが、EPAは届きません。この点から、DHAにはEPAには見られない次のような特徴があります。

・脳の機能を活性化する
・目の機能を活性化する

しかし、その一方で、動脈硬化を予防する働きはEPAの方が強いといわれています。

DHAの健康効果

このようなDHAには次のような健康効果があります。

・脳の機能を活性化する
・目の機能を活性化する
・内臓脂肪型肥満を予防する
・血圧を下げる
・血糖値を下げる
・血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(以下、悪玉コレステロール)を減らす
・アレルギー疾患を予防・改善する
・アルツハイマー病を予防する
・うつ症を予防する

このようなDHAは、セサミンと一緒に摂ると、W効果で生活習慣病をより効果的に予防してくれます。

セサミンとDHAのW効果で生活習慣病を予防する働き

セサミンとDHAは、次の5つの働きによって、W効果で生活習慣病を予防します。

内臓脂肪型肥満を予防する

内臓脂肪が過剰に蓄積して、内臓脂肪型肥満になると、動脈硬化が進行して、さまざまな生活習慣病に繋がります。これに対して、セサミンとDHAには内臓脂肪型肥満を予防する働きがあります。以下、詳しくお話します。

内臓脂肪型肥満と動脈硬化

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まず、内臓脂肪型肥満と動脈硬化の関係から説明していきます。

脂肪細胞はさまざまな物質を分泌していますが、そのなかにアディポサイトカインという物質があります。そして、このアディポサイトカインにはさらに2種類あります。動脈硬化を促進する悪玉アディポサイトカインと、動脈硬化を抑制する善玉アディポサイトカインです。

通常、この2つは脂肪細胞から上手にバランスをとって分泌されています。ところが、内臓脂肪が過剰に蓄積して、内臓脂肪型肥満になると、脂肪細胞の機能に狂いが生じます。すると、このバランスが崩れて、悪玉アディポサイトカインの分泌が増え、逆に、善玉アディポサイトカインの分泌は減ってしまいます。

こうして、内臓脂肪型肥満になると、動脈硬化が進行します。

セサミンとDHAの内臓脂肪型肥満を予防する働き

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【セサミン】
これに対して、セサミンは、次の2つの働きで、肝臓における脂質の代謝を改善して、中性脂肪を減らし、内臓脂肪型肥満を予防します。

・関係する酵素に働きかけて、脂肪酸の分解・燃焼を促進する
・同じく関係する酵素に働きかけて、脂肪酸の合成を抑制する

【DHA】

DHAは、次の3つの働きで、中性脂肪を減らして、内臓脂肪型肥満を予防します。

・関係する酵素の働きを抑えて、肝臓における中性脂肪の合成を抑制する
・リポタンパクリパーゼ(脂肪分解酵素)の働きを高めて、中性脂肪の分解・燃焼を促進する
・小腸における中性脂肪の吸収を抑える

こうして、セサミンとDHAはW効果で内臓脂肪型肥満を予防します。

血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす

血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増え過ぎると、血液がドロドロになって、動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンとDHAには血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きがあります。以下、詳しく説明します。

セサミンとDHAの血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働き

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【セサミン】
まず、セサミンは、内臓脂肪型肥満の予防のところで述べたように、肝臓における脂質の代謝を改善して、血液中の中性脂肪を減らします。また、同様の働きによって、血液中の悪玉コレステロールも減らします。

そして、さらにセサミンは次の3つの働きで特に血液中の悪玉コレステロールを減らします。

・コレステロールの合成を促進する酵素、HMG-CoA還元酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑制する
・体内でコレステロールの移動に関係するタンパク質、ABCG5/ABCG8の量を増やして、コレステロールの胆汁への排出を増やす。
・小腸におけるコレステロールの吸収を抑える

【DHA】

DHAには、内臓脂肪型肥満のところで述べたように、中性脂肪を減らす働きがあります。

また、DHAには血液中の悪玉コレステロールを減らす働きもあることが実験的に確認されています。

こうして、セサミンとDHAは、W効果で、血液をサラサラにして、動脈硬化を予防します。

血圧を下げる

血圧が高いと、血管壁に負担がかかって、動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンとDHAには血圧を下げる働きがあります。以下、詳しくお話します。

NO(一酸化窒素)とは？

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まず、NO(一酸化窒素)から説明していきます。

血管の内側を覆っている血管内皮細胞が分泌するNOには、血管、特に全身の血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ、血圧を下げる働きがあります。

ところが、このNOは活性酸素に弱く、活性酸素によって酸化されると、その働きを失ってしまいます。

NOの大敵、活性酸素とは？

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では、このNOの大敵、活性酸素とはいったいどんなものなのでしょうか？

活性酸素は元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素が、細胞がエネルギーをつくるときなどに、活性酸素に変わります。

ところが、こうして普通の酸素から変わった活性酸素は、普通の酸素と比べると電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、免疫系では私達の体内に侵入したウイルスや細菌と戦う強力な武器になります。しかし、その反面で、私達自身の体をも酸化させて、私達の体にさまざまな害を与えます。

例えば、細胞のDNAを酸化させて破壊し老化の原因になったり、血液中の脂質を酸化させて動脈硬化の原因になったりします。

セサミンは活性酸素からNOを守る

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この活性酸素と戦う力が抗酸化力です。

セサミンは、小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。

・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・電子の状態を安定させて、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する

こうして、セサミンは、活性酸素の害からNOを保護して、血圧を下げます。

DHAの血圧を下げる働き

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このように血圧を下げる働きはDHAにもあります。

血液がドロドロだと、血管、特に血管の99%を占める毛細血管を血液が流れにくくなって、血圧が上がります。

これに対してDHAには、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして、血液をサラサラにする働きがあります。

こうして、セサミンとDHAはW効果で血圧を下げます。

血糖値を下げる

血糖値が高すぎると、血管が傷つけられて、動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンとDHAには血糖値を下げる働きがあることが実験的に確認されています。

脳の認知機能を維持する

アルツハイマー病は生活習慣病の中でも特に怖い病気です。しかし、セサミンとDHAには、脳の認知機能を維持して、アルツハイマー病を予防する働きがあります。以下、詳しくお話します。

アルツハイマー病の原因

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まず、アルツハイマー病の原因からお話していきます。

私達の脳には加齢に伴って構造が異常なタンバク質、β-アミロイドが溜まっていきます。このβ-アミロイドは一定の条件下で大量の活性酸素を発生させます。すると、脳の神経細胞が酸化されてダメージを受け、やがて細胞死します。こうして、脳の認知機能が低下して、アルツハイマー病が発症します。

セサミンは活性酸素から神経細胞を守る

これに対して、セサミンは、優れた抗酸化力によって、β-アミロイドが発生させる活性酸素の害から神経細胞を保護して、脳の認知機能を維持します。

DHAの脳の認知機能を維持する働き

また、このような脳の認知機能を維持する働きはDHAにもあります。

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これはアメリカ国立保健研究所の研究です。

高齢者1043人について6ヶ月ごとに認知機能検査とMRI検査をおこないました。その結果、DHA・EPA等のオメガ3系脂肪酸のサプリを常用していた人は、そうでない人に比べて、次のような結果になりました。

・認知機能の低下が有意に抑制されている
・脳の萎縮が有意に抑制されている

このようにDHAには脳の認知機能を維持する働きがあります。

こうして、セサミンとDHAはW効果でアルツハイマー病を予防します。

まとめ

では、最後に今回のお話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。セサミンとDHAは次の5つの働きで生活習慣病を予防します。

・内臓脂肪型肥満を予防する
・血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす
・血圧を下げる
・血糖値を下げる
・脳の認知機能を維持する

生活習慣病が気になり始めた方は、是非、このようなセサミンとDHAのW効果を上手に活用していただけたらと思います。