セサミンの原料産地国にはどんなところがある?
セサミンはゴマに含まれるポリフェノール成分です。したがって、サプリメントに配合されているセサミンはゴマから抽出されたもので、このゴマは世界各地で生産されています。食の安全への関心が高まり、食品に関するトレーサビリティが重視される現在、サプリメントに配合されているセサミンの原料であるゴマの生産地について興味を持たれる方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はサプリメントに配合されているセサミンの原料であるゴマの生産地について詳しくお話したいと思います。
日本のゴマ事情
世界のゴマの主要生産国
ゴマは精進料理によく使われている等のイメージから国産のものが主流のように思われている方も多いかもしれません。しかし、国内で流通しているゴマのうち国産のものは1%にも届きません。その99.9%は外国から輸入されたものです。
国内では鹿児島県等で多く栽培されていますが、機械化が難しく、人手が多くかかるため、生産量が少なく、生産が需要に追い付いていないのが現状です。世界的にみると、次の4ヵ国が主要な生産国です。
・インド
・ミャンマー
・中国
・スーダン
このうち、中国は、元々、ゴマの輸出国だったのですが、国内需要の高まりによって、現在、世界第1位のゴマの輸入国になっています。
日本の主要輸入国
また、日本の主要なゴマの輸入国は次の5ヵ国です。
・ナイジェリア
・タンザニア
・パラグアイ
・ブルキナファソ
・ミャンマー
意外とアフリカの国が多いことに驚かされますね。
サプリメントに配合されているセサミンを抽出するための原料となるゴマもアフリカ、中南米、東南アジア等の世界各地から輸入されています。このように、世界中から広く調達するのは、ゴマは年によって作柄が変わってくるため、品質のよいゴマを安定的に確保するためです。
しかし、このように規制の緩い発展途上国も含めて、世界各地から原料のゴマを集めてくるとなると、心配になるのが農薬、環境汚染物質等による食品汚染の問題です。
サプリメントに配合されているセサミンの原料になるゴマは安全か?
輸入ゴマの安全性は問題ない
残留農薬、環境汚染物質等、私達の食生活はこれまで幾度となく輸入食品によって脅かされてきました。
しかし、厚生労働省では、現在、外国産の食品が輸入される際には、検疫で、書類検査及びサンプル品の抜き取り検査等により、汚染された食品の輸入を水際で阻止する厳格な体制を取っています。また、生産工程も含めた食の安全を確保するための体制を輸出国に取ってもらうための取り組みも積極的におこなっています。
さらに、メーカー側でも、残留農薬・環境汚染物質等の独自の厳格な検査をおこなっているところが多いです。メーカーの中には、それに加えて、さらに第三者機関によるチェックまで実施しているメーカーもあります。
このような厚生労働省及び各メーカーの取り組みによって、サプリメントに配合されているセサミンの原料であるゴマの安全性については問題がないと考えられます。
どうしても気になる人はGMP認証を確認
しかし、それでもまだ不安という方もいらっしゃるかもしれません。そのような方は各メーカーのGMP認証取得の有無を確認してみられてはいかがでしょうか?
GMPとは製品の品質と安全性に関する国際的な製造基準をいいます。
厚生労働省が定めるガイドライン(日本版GMP基準)に基づいて、厚生労働省が認定した第三者機関が、各メーカーの工場を検査して、この基準に適合すると認定した場合に、GMP認定をおこないます。このGMP認定を受けた工場で生産された製品については「一定の品質」と「安全性」が確保されます。
GMP認定は各サプリメントのラベルや各メーカーのホームページで確認できますので、気になる方は、是非、一度、ご自身の目で確認してみてください。
まとめ
では、最後に、ここまでの話を簡単にまとめておきましょう。セサミンを抽出するための原材料になるゴマについては、外国産のものが主流ですが、次のように考えられます。
・厚生労働省、また各メーカーも、「食の安全」の確保、鋭意取り組んでおり、その「安全性」は確保されている
・それでも心配な方はGMP認定の有無まで確認すればさらに安心である
サプリメントに配合されているセサミンを抽出するための原材料になるゴマについては、その安全性は十分に確保されています。日々の健康維持のため、アンチエイジングのため、安心してセサミンのサプリメントを活用していただければと思います。