美容に向いているセサミンのサプリは?
セサミンには優れた美容効果があります。美容目的でセサミンを摂ってみたいと思われている方も多いことでしょう。
ところで、セサミンを美容目的で摂る場合にはサプリの活用が鉄則になります。では、美容目的でセサミンのサプリを選ぶ場合には、どのような視点でサプリを選べばよいのでしょうか?
今回は、特に他にどのようなサポート成分が配合されているかという視点から、美容のためのセサミンサプリの選び方について詳しくお話したいと思います。
美容のためのセサミンサプリのサポート成分
セサミンのサプリに一緒に配合されているサポート成分のなかでも特に美容という観点から注目したいのは次の4つの成分です。
・ビタミンC
・ビタミンE
・コラーゲン
・ヒアルロン酸
有名な美容成分がずらりと並びました。それぞれ単独でも優れた美容効果がありますが、セサミンと一緒に摂ると、さらに効果的に美容に役立ってくれます。
では、以下、目的別におススメの成分をみていくことにしましょう。
美白編
シミを予防したり、消したりしたいときに、セサミンと一緒に摂りたい成分はビタミンEとビタミンCです。以下、詳しく説明します。
シミの原因
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まず、シミの原因について簡単に説明します。
紫外線を浴びると、皮膚に大量の活性酸素が発生します。すると、この活性酸素に酸化され、ダメージを受けた皮膚の細胞が「メラニン色素をつくれ!」という指令をメラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)に送ります。こうして、メラノサイトがつくったメラニン色素が皮膚の細胞に受け渡されます。これが日焼けです。
ところが、メラニン色素を抱え込んだ皮膚の細胞は細胞分裂能力が低下します。すると、それを補うために周りの細胞が無理な細胞分裂をします。やがて、無理な細胞分裂を繰り返した周りの細胞は、機能に狂いが生じて、必要もないのに「メラニン色素をつくれ!」という指令をメラノサイトに送るようになります。こうして、誤った指令によって、メラノサイトが暴走を始め、必要もないのに過剰にメラニン色素をつくり続けることによって、シミができるのです。
シミの原因、活性酸素とは?
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このようにシミには紫外線によって大量発生した活性酸素が深く関係しています。
活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素が紫外線等さまざまな原因によって活性酸素に変化します。
ところが、こうして普通の酸素から変化した活性酸素は、普通の酸素に比べると、電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、私達の体を酸化させて、私達の体にさまざまな害を与えます。
例えば、細胞のDNAを酸化させて破壊し老化の原因になったり、肝細胞を酸化させてダメージを与え肝臓の機能を低下させたりします。
セサミンの抗酸化力
この活性酸素と戦う力が抗酸化力です。
セサミンは、小腸で吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって、次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・欠けた電子を補って、電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する。
ビタミンEの抗酸化力
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このような抗酸化力はビタミンEにもあります。
そして、ビタミンEは、セサミンと一緒に摂ると、セサミンの次の2つの働きによって、体内での濃度が著しく高まります。
・肝臓におけるビタミンEの分解を抑制する
・小腸におけるビタミンEの吸収を促進するセサミンのサプリにサポート成分としてビタミンEがよく配合されているのは、このような理由によります。
ビタミンCの抗酸化力
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そして、ビタミンCにもこのような抗酸化力があります。
セサミンとビタミンEは脂溶性で皮膚の油層で働きます。これに対して、ビタミンCは水溶性で皮膚の水層で働きます。
こうして、セサミン、ビタミンE、ビタミンCは、相補って広く皮膚全体をカバーし、紫外線によって大量発生した活性酸素の害から皮膚の細胞を保護して、シミを予防します。
さらに、ビタミンCには、その優れた抗酸化力に基づく次のような特別な美白作用もあります。
・チロシンを酸化させてメラニン色素をつくる酵素、チロシナーゼの働きを抑えて、メラニン色素の生成を抑制し、シミを予防する
・メラニン色素を還元(酸化の反対の働き)して、すでにできてしまったシミを消す美白目的でセサミンのサプリを選ぶ場合には、ビタミンC、ビタミンE等のサポート成分が一緒に配合されているものを選ぶとよいでしょう。
シワ、たるみ、乾燥肌対策等その他の美肌づくり編
シワ、たるみ、乾燥肌対策等その他の美肌づくりのために、セサミンと一緒に摂りたい成分は、ビタミンC、ビタミンE、コラーゲン、ヒアルロン酸です。以下、詳しくお話します。
線維芽細胞とは?
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まず、線維芽細胞について簡単に説明します。
線維芽細胞は、表皮の下にある真皮に存在し、次のような美肌に欠かせない成分をつくっています。
表1:線維芽細胞がつくっている美肌成分
コラーゲン 網目状の肌の骨格を形づくる。肌にハリを与える。 エラスチン コラーゲンとコラーゲンを固定して、網目状の肌の骨格を安定させる。肌にハリを与える。 ヒアルロン酸 網目状の肌の骨格の隙間を埋め、クッションの役割を果たす。また、優れた保水力がある。肌にハリと潤いを与える。 有名な美肌成分がズラリと並びました。線維芽細胞が美肌づくりにいかに大切かよく解りますね。
線維芽細胞と活性酸素
この線維芽細胞の大敵が、再登場の活性酸素です。
活性酸素によって酸化されダメージを受けると、線維芽細胞はしだいに萎縮し、次のように機能が狂います。
・コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生産する能力が低下する。
・コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を破壊・分解する酵素を過剰に生産する
こうして、Wパンチでコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少して、肌からハリと潤いが失われ、シワ、たるみ、乾燥肌等の原因になります。
セサミン、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化力
これに対して、セサミン、ビタミンC、ビタミンEは、優れた抗酸化力の連係プレーで、線維芽細胞を活性酸素の害から保護して、肌のハリと潤いを保ち、シワ、たるみ、乾燥肌等を予防・改善して、美肌をつくります。
コラーゲンの美肌をつくる働き
次に、コラーゲンは、コラーゲンペプチドやアミノ酸にまで消化・分解された後、腸から吸収されます。そして、皮膚までしっかり届いて、線維芽細胞によって再びコラーゲンに合成されます。
ところで、このコラーゲンの合成に欠かせないのがビタミンCです。この意味でもビタミンCは美肌づくりに欠かせません。
さらに、コラーゲンペプチドは、皮膚までしっかり届いた後、線維芽細胞に対して次のような働きをします。
・線維芽細胞を増やす
・線維芽細胞を活性化して、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生産を増やす
こうしてコラーゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を増やして、肌にハリと潤いを与え、シワ、たるみ、乾燥肌を予防・改善して、美肌をつくります。
ヒアルロン酸の美肌をつくる働き
ヒアルロン酸も、腸から吸収された後、皮膚までしっかり届いて、減少したヒアルロン酸を補います。肌にハリと潤いを与えて、シワ、たるみ、乾燥肌を予防・改善し、美肌をつくります。
なお、サプリに配合されている多くのコラーゲンやヒアルロン酸は、分解され低分子化されています。それゆえ、普通の食べ物から摂るよりも、格段に吸収率がよくなっています。
シワ、たるみ、乾燥肌対策等その他の美肌づくりを目的として、セサミンのサプリを選ぶ場合には、ビタミンC、ビタミンE、コラーゲン、ヒアルロン酸等のサポート成分が一緒に配合されているものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
では、最後に今回の話のポイントを簡潔にまとめておきましょう。
・美白目的ならビタミンC、ビタミンEが一緒に配合されているセサミンのサプリを選ぶ
・シワ、たるみ、乾燥肌対策等その他の美肌づくりが目的なら、ビタミンC、ビタミンE、コラーゲン、ヒアルロン酸等が一緒に配合されているセサミンのサプリを選ぶ
セサミンには優れた美容効果があります。上記の話を参考にしつつ、目的にあったセサミンのサプリを選んでいただければと思います。