黒セサミンとは?
よくネットで黒セサミン配合のサプリメントを見かけます。では、黒セサミンとはいったいどんなもので、普通のセサミンとはどう違うのでしょうか?
今回はこの黒セサミンについて詳しくお話したいと思います。
黒セサミンとは?
まず、黒セサミンとは黒ゴマから抽出されたセサミンをいいます。
ゴマには主に次の3種類があります。
・白ゴマ
・黒ゴマ
・金ゴマ
普通のセサミンはこのうちの白ゴマから抽出されます。したがって、色はついていません。
これに対して、黒セサミンは黒ゴマから抽出されます。したがって、黒セサミンには黒い色がついています。
そして、実は、この黒セサミンの黒い色にこそ普通のセサミンよりも優れた黒セサミンの健康効果の秘密があります。
黒セサミンの健康効果
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この黒セサミンの黒い色はアントシアニンという色素の色です。アントシアニンは、ポリフェノールの1種で、ブルーベリー、赤ワイン、黒豆等に豊富に含まれる健康成分として広く知られています。その健康効果としては次のようなものがあります。
・視覚機能を改善する
・白内障を予防する
・緑内障を予防する
・メタボリックシンドロームを予防する
・花粉症を予防する黒セサミンが配合されたサプリメントは、普通のセサミンの健康効果に加えて、このようなアントシアニンの健康効果も期待できます。まさに一石二鳥のお得なサプリメントです。
では続けて、このアントシアニンとセサミンのW効果で、特にメタボリックシンドロームを効果的に予防する働きについて詳しくお話したいと思います。
セサミンとアントシアニンのW効果でメタボリックシンドロームを予防する働き
メタボリックシンドロームとは?
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まず、メタボリックシンドロームについて簡単に説明します。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に①高血圧②高血糖③脂質異常のうちの2つが重なったもので、動脈硬化進行の最大のリスク要因になります。
そこで、私達が健康を維持するためにはまず、このメタボリックシンドロームを予防することが大切です。
この点で、セサミンとアントシアニンは次のようなW効果で効果的にメタボリックシンドロームを予防します。
内臓脂肪型肥満を予防する
脂肪細胞はさまざまな物質を分泌しています。この脂肪細胞が分泌する物質をアディポサイトカインといいます。
このアディポサイトカインには、動脈硬化を促進する悪玉アディポサイトカインと、動脈硬化を抑制する善玉アディポサイトカインがあります。しかし、内蔵脂肪が蓄積すると、脂肪細胞の機能に狂いが生じて、悪玉アディポサイトカインの分泌が増え、善玉アディポサイトカインの分泌が減ってしまいます。
これに対して、アントシアニンには、肝臓や白色脂肪組織(中性脂肪を貯蔵する役割を持った白色脂肪細胞から構成される組織)における中性脂肪の合成を抑制して、内臓脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。
また、セサミンも、遺伝子レベルで関連する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進します。また、脂肪酸の合成を抑制して、中性脂肪の量を減らし、内臓脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。
こうして、セサミンとアントシアニンは、W効果で、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、内臓脂肪型肥満を予防します。
血中の脂質の異常を正常化する
中性脂肪やコレステロール等の血中の脂質が異常になると、血液がドロドロになって、動脈硬化が進行します。
これに対して、アントシアニンは、肝臓や白色脂肪組織における中性脂肪の合成を抑制して、血中の中性脂肪を減らし、血中の脂質を正常化します。
また、セサミンにも同様に血中の脂質を正常化する働きがあります。
セサミンは、遺伝子レベルで関連する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進します。また、脂肪酸の合成を抑制することによって、血中の脂質の量を減らし、血中の脂質の量を正常化します。
こうして、セサミンとアントシアニンは、W効果で血中の脂質を減らして、血中の脂質の異常を正常化します。
血圧を下げる
血圧が高いと、血管の内壁が傷つきやすくなり、動脈硬化が進行しやすくなります。
これに対して、アントシアニンは血管を緩めて広げ、血圧を下げます。
また、セサミンにもアントシアニンと同様に血圧を下げる働きがあります。
血管の内部を覆っている血管内皮細胞が産出するNO(一酸化窒素)には、血管を緩めて広げ血圧を下げる働きがあります。しかし、このNOは、活性酸素に非常に弱く、活性酸素によって酸化されると、その働きを失ってしまいます。
活性酸素は、呼吸によって私達の体内に取り入れた酸素が変化したものです。ところが、この活性酸素は、電子の状態が不安定で、強い酸化力があります。それゆえ、私達の体をサビつかせて、私達の体にさまざまな害を与えます。
血圧との関係で言えば、血管を緩めて広げ血圧を下げる働きのあるNOを酸化させて、その働きを奪ってしまいます。
この活性酸素と戦う力が抗酸化力です。
セサミンは、小腸から吸収された後、門脈を通って、直接肝臓に到達し、そこで代謝されることによって、次のようなすぐれた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑制する
・不足した電子を与えて、電子の状態を安定させ、発生した活性酸素を速やかに無害化する
また、セサミンには、血管内皮細胞に働きかけて、NOの産出自体を増やす働きもあります。
こうして、セサミンとアントシアニンは、W効果で、血管を緩めて広げ、血圧を下げます。
まとめ
では、最後に今回のポイントを簡単にまとめておきましょう。黒セサミンすなわちセサミンとアントシアニンは、次のようなW効果でメタボリックシンドロームを効果的に予防します。
・内臓脂肪型肥満を予防する
・血中の脂質の異常を正常化する
・血圧を下げる
そろそろメタボが気になり始めた方は、このような黒セサミン配合のサプリメントのW効果を上手に活用してみられてはいかがでしょうか?