セサミンと黒にんにくがW配合されたサプリメントで老化や生活習慣病を予防する!
ゴマに豊富に含まれるポリフェノール成分、セサミンとにんにくをW配合したサプリメントがよくあります。そして、そのなかには、普通のにんにくではなく、黒にんにくを配合したものも多くあります。では、この黒にんにくとは、いったいどんなにんにくで、普通のにんにくとどう違うのでしょうか?
今回はこの黒にんにくとセサミンがW配合されたサプリメントについて詳しくお話したいと思います。
黒にんにくとは?
まず、黒にんにくについて少し説明します。
黒にんにくとは?
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黒にんにくとは普通のにんにくを一定の条件の下で熟成させたものです。黒にんにくの黒い色はこの熟成の過程で自然についたもので、特に人工的に着色されているわけではありません。
黒にんにくはこの熟成の過程で辛みや臭いが少なくなります。にんにく特有の刺激のある味や臭いが苦手な方には嬉しいですよね。
そして、この熟成の過程で優れた健康食材であるにんにくの健康パワーがさらにパワーUPします。
黒にんにくの健康効果
黒にんにくには次のような健康効果があります。
・老化を予防する
・生活習慣病を予防する
・血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす
・血圧を下げる
・血糖値を下げる
・動脈硬化を予防する
・免疫力を高める
・抗菌作用
・肝臓の解毒機能を高める
・更年期障害の症状を緩和する
・認知機能を維持する
このような黒にんにくはセサミンと一緒にサプリメントに配合されると、そのW効果でさらに効果的に老化や生活習慣病を予防します。以下、詳しくお話します。
セサミンと黒にんにくのW効果で老化を予防する働き
セサミンと黒にんにくが配合されたサプリメントはそのW効果で効果的に老化を予防します。
老化とは?
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まず、老化について簡単に説明します。
私達の細胞は活性酸素等によってDNAが修復できない程度に傷つけられると、がん化を防ぐために、それ以後の細胞分裂を停止します。こうして細胞分裂を停止した細胞を老化細胞といいます。
この老化細胞はDNAが酷く傷つけられているために、正常な細胞に比べると機能が低下しています。したがって、このような老化細胞が増えていくと、私達の体は全体的に機能が低下し衰えていきます。これがいわゆる老化です。
活性酸素とは?
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このように老化には活性酸素が深く関係しています。
活性酸素は、元々は私達が呼吸によって体内に取り込んだ普通の酸素です。この普通の酸素のうち約2%程度が細胞のエネルギー生産等に伴って活性酸素に変化します。
ところが、こうして普通の酸素から変化した活性酸素は、普通の酸素に比べると電子の状態が不安定で強い酸化力があります。それゆえ、私達の体を酸化させてサビつかせ、私達の体にさまざまな害を与えます。
例えば、血液中の脂質を酸化させて動脈硬化の原因になったり、細胞のDNAを酸化させて破壊し、がんの原因になったりします。
セサミンと黒にんにくの抗酸化力
この活性酸素と戦う力が抗酸化力です。
セサミンは、小腸から吸収された後、門脈を通って直接肝臓に届き、肝臓で代謝されることによって次のような優れた抗酸化力を発揮するようになります。
・活性酸素を発生させる酵素、NADPHオキシダーゼの働きを抑えて、活性酸素の発生自体を抑える
・欠けた電子を補って電子の状態を安定させ、すでに発生した活性酸素を速やかに無害化する
また、このような優れた抗酸化力は黒にんにくにもあります。しかも、黒にんにくの抗酸化力は熟成によって普通のにんにくよりも優れたものになっています。その比較を表にまとめてみました。
表1:黒にんにくと普通のにんにくの抗酸化成分の量の比較
S-アリルシステイン | 普通のにんにくの4倍 |
---|---|
総ポリフェノール | 普通のにんにくの6倍 |
総合的な抗酸化力 | 普通のにんにくの28倍 |
このように優れた抗酸化力を持つセサミンと黒にんにくが配合されたサプリメントは、その優れた抗酸化力のW効果で、細胞のDNAを活性酸素の害から保護して、細胞の老化細胞化を防ぎ、老化を予防します。
セサミンと黒にんにくのW効果で生活習慣病を予防する働き
セサミンと黒にんにくがW配合されたサプリメントは次の2つの働きで生活習慣病を効果的に予防します。
血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす
血液中の中性脂肪やコレステロール等の脂質が増えすぎると、血液がドロドロになって動脈硬化が進行します。これに対して、セサミンと黒にんにくには、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らして血液をサラサラにし、動脈硬化を予防する働きがあります。
黒にんにくの血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす働き
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糖が燃焼されずに余ると、肝臓で中性脂肪に合成されます。この糖を燃焼するために欠かせないのがビタミンB1です。
黒にんにくに含まれるアリインが変化してできるアリシンは、このビタミンB1と結びついて、次のような働きで糖の燃焼を促進し、中性脂肪の合成を抑えます。
・ビタミンB1の吸収率を高める
・すぐに体外に排出されてしまうビタミンB1をより長く体内に留めるまた、黒にんにくには、交感神経を刺激してアドレナリンの分泌を促し、中性脂肪の分解・燃焼を促進する働きもあります。
さらに、黒にんにくに含まれるS-アリルシステインやジアリルトリスルフィド等のスルフィド類には、コレステロールの合成を抑えて、血液中のコレステロールを減らす働きもあります。
こうして、黒にんにくは血液中の中性脂肪やコレステロールを減らします。
セサミンの血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす働き
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このような血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす働きはセサミンにもあります。
セサミンは、遺伝子レベルで関連する酵素に働きかけて、肝臓における脂肪酸の分解・燃焼を促進し、また、脂肪酸の合成を抑制して、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らします。
さらに、セサミンには次の3つの働きで特に血液中のコレステロールを減らす働きもあります。
・コレステロールの合成を促進する酵素、HMG-CoA還元酵素の働きを抑えて、肝臓におけるコレステロールの合成を抑制する
・生体内でコレステロールの輸送に関係するタンパク質、ABCG5/ABCG8の量を増やして、肝臓における胆汁へのコレステロールの排出を増やす
・小腸におけるコレステロールの吸収を抑える
こうして、セサミンと黒にんにくはW効果で、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らして血液をサラサラにし、動脈硬化を予防します。
血圧を下げる
血圧が高いと、血管がボロボロになって、動脈硬化が進行します。セサミンと黒にんにくは血液をサラサラにする他にも、次のような働きで血圧を下げます。
NOとは?
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まず、NO(一酸化窒素)について簡単に説明します。
血管の内側を覆っている血管内皮細胞が分泌するNO(一酸化窒素)には血管、特に血管の99%を占める毛細血管を緩めて広げ血圧を下げる働きがあります。
ところが、このNOは活性酸素に弱く、活性酸素によって酸化されると、その働きを失ってしまいます。
セサミンと黒にんにくの血圧を下げる働き
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これに対して、セサミンは、その優れた抗酸化力によってNOを活性酸素の害から保護して、血管を緩めて広げ、血圧を下げます。
また、セサミンには、血管内皮細胞に働きかけて、NOの分泌自体を増やす働きもあります。
そして、この血管内皮細胞に働きかけてNOの分泌を増やす働きは黒にんにくに豊富に含まれるS-アリルシステインにもあります。
こうして、セサミンと黒にんにくは、W効果で、血管を緩めて広げ、血圧を下げます。
まとめ
では、最後に今回のお話のポイントを簡単にまとめておきましょう。セサミンと黒セサミンを配合したサプリメントには次のような優れたW効果があります。
・老化を予防する
・生活習慣病を予防する
・血液中の中性脂肪やコレステロールを減らす
・血圧を下げる
セサミンと黒にんにくには素晴らしい老化予防、生活習慣病予防の効果があります。是非、このような2つの成分をW配合したサプリメントのパワーを上手に活用していただければと思います。